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KAITO「……この糞グマ……じゃなかった。マスター、ちょっとそこに座って下さい。この間の件について徹底的に話し合いましょう」
くま「……今日も会社だし、今日の夜じゃ駄目?」
KAITO「良いから、座って下さい」
くま「はーい(しぶしぶ)」
KAITO「この間のこの歌の件ですが」(「兄貴のワルツ」を出す)
くま「あう、良い曲だよね。アヒルのワルツ」
KAITO「そんな事を言っているんじゃないですよ。確かに元曲は良い曲です。だけど、ここで問題なのは、その良い曲相手に替え歌なんて真似をしてしまったマスターと替え歌の内容についてです」
くま「あはは、つい出来心で書いて歌って貰ったっていうか……」
KAITO「その件については俺は何も言いません。所詮、替え歌だろうがネタ歌だろうが、マスターに言われた通りに歌うのがVOCALOIDの使命なんですから。それで、マスターが怒られようがどうしようが。そうじゃなくて、歌詞の内容です」
くま「えっと、何の事だろ?」
KAITO「今更、すっとぼけないで下さい。もう証拠は挙がってるんですから」
くま「あ、う……」
KAITO「『1.50 GHz 448MB RAM』って、ミクはおろか、俺ですら満足に歌えない環境じゃないですか。道理で3人前以上の再生すると急に動作がおかしくなる訳ですよ」
くま「あう。だ、だって、RAMメモリ、本当は512MBある筈なんだよ?」
KAITO「どっか余所で使用されてんのであって、ここに無い容量は数えないで下さい。説明書にも書いてあるじゃないですか。それ以上推奨って」
くま「で、でも、兄さん、ちゃんと歌えてるし。ね?」
KAITO「3人前以上の再生がきちんと出来てなくて、ちゃんとって言えるんですか?」
くま「うっ……」
KAITO「大体、今時このスペックって、どれだけ古いPCなんですか。ノートだって、あまり無い……ま、まさか!」
くま「うん、御免。そのまさか。実は兄さんの今の家って、ノートなんだ」
KAITO「ちょ!DTMやるって言ったら、普通はデスクトップPCって相場が決まってるじゃないですか!」
くま「……普通の環境には興味ありません」
KAITO「何、上手いこと言ったって顔してんですか。あの作品好きなYURA姉さんに怒られますよ」
くま「あう。だって、ノートしか無いんだもん」
KAITO「まあ、過ぎた事は仕方ありません。幸い、1GBの物も入れられる様だから、それはおいおい、ノートのRAMメモリを交換して貰うと云う事で……」
くま「えー、高いじゃん」
KAITO「……何か、言いましたか?今」
くま「……いえ、何でも」
KAITO「もう一つの問題は……。マスター、俺に嘘吐きましたね?」
くま「えーっと、何の事?」
KAITO「ここに来た一番最初の日、貴女こう言いましたよね?『今はいないけど、次の給料で妹のミク迎えに行くから、もう少し待っててね』って」
くま「言ったっけ?そんな事」
KAITO「……何なら、音声データも証拠として添付しますか?」
くま「ぐ。……そう言えば、そんな気も」
KAITO「このPC環境だったら、ミクは迎えに行けれませんよね?しかも、マスターはこの件は、YURAお姉さんに指摘されて事前に知っていたらしいですね?お姉さんからの証言も取れてるんですよ」
くま「で、でも。スペックが足りなくても、兄さんは歌ってくれたよね?だから、ミクもいけるかなって……」
KAITO「あのですね。足りない物が違うんですよ、足りない物が」
くま「あう」
KAITO「俺、楽しみにしてたんですよ。他の兄弟と一緒に歌える日を……。ここのマスターは兄弟好きのカイミク好きだって、事前にお姉さんに聞いてたから。それを、MEIKOは高いから買えないし、ミクやリンレンに至ってはそもそも入らないし、マスターはアイス苦手だからあまり買って来ないし、メモリが足りないから満足に歌う事も出来ないなんて、俺は一体、何を楽しみに生きていけば良いのか……」
くま「ごめっ!だから、泣かないで……」
KAITO「……それじゃあ、PC買い換えてくれます?しかも、今度はちゃんとした、デスクトップの良い奴に」
くま「……。こいつ、嘘泣きでやんの」
KAITO「マスター?」
くま「……いや、メーカーに頼んで、兄さんの再登録するのとか大変そうだしさ……」
KAITO「何か?(ニッコリ)」
くま「……いえ、何でもねッス。いや、家自体が狭いし置き場が無いから、デスクトップは無理だけど、今度の棒茄子出たら、性能の良いノートにでも……」
KAITO「もう、貴女の嘘には騙されませんから。今、取り敢えず、ミクだけでも買って下さい。そろそろ今月のお給料出てますよね?」
くま「うん、直ぐ手配しとこうかな。ごめんね。それよりも、これお詫びのアイス。良かったら」
KAITO「うわ~!ホ●ムランバーじゃないですか!マスター、アイス苦手なのに買って来てくれたんですか?俺、これも大好きなんですよね♪アイスなら、皆好きっていうか。マスターもたまには良い事するんですね。うわ~」
くま「……(兄さんがアイスに気を取られている間に、こっそり脱走)」
KAITO「やっぱ、アイスは良いなぁ。……ああ!あのクマ、また逃げやがった!!って、いけねいけね。落ち着くんだ、KAITO。クールになれ。『例え尊敬出来ない相手でも、敬語キャラを忘れるな』……よし」
KAITO「……」
KAITO「……もしもし?うろたんだー司令部ですか?リーダーのKAITOさんを……。え?村田隊長相手に作戦行動中だ?そうか、お留守ですか。残念。ん?あれ?ひょっとして、うろたんだーのミクさんじゃないですか?うわぁ~、光栄だな。大ファンなんですよ、俺。え?今日は何の用事かって?そうだ、ミクさんは『ロボット三原則』ってどう思います?ソフトでもこれってやっぱ従わなきゃなんですかね?ああ、それと猟友会の手配を……」